カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

大内宿へ行ってきた

先週の土日(6月3、4日)、相方とドライブ小旅行で福島県の大内宿というところへ行ってきた。高速に乗って、ちょっと飛ばして片道4時間ちょっとの距離。会津若松の街を抜け、芦ノ牧温泉を横目に山間の道を進んで行くと、人里離れた場所に突然たくさんの大型バスや乗用車が並んだ駐車場が現れた。正午過ぎに到着したのだが高低3段に分けられた駐車場の一番上はすでに満車。誘導されるままにUターンして一番下の駐車スペースに車を止めた

観光客の流れに乗って歩いて行くと、両脇に茅葺屋根の家が軒を連ねる一本道が出現する。パッと見は水戸黄門に出てくる江戸時代の宿場町そのものといった風情。だがその大半は土産モノ屋で、なかにはパン屋やラウンジなどもあり、ほとんど「お江戸テーマパーク」的な趣き。売り物のほとんどは味噌や栃餅といった田舎みやげなのだが、訪れている客は決して年配の人ばかりというわけでもなく、イマドキのカポーや家族連れも少なくなかった

わしらの一番の目当ては蕎麦屋の「三澤屋」。ここの蕎麦は箸ではなくまるまる一本の長ネギを使い、たぐって食すことで有名。宿場の入り口にあるその店に真っ先に飛び込むも、入り口の土間ではたくさんの人が順番を待っている様子。中の店員さんの動きをうかがうと予約の台帳のようなものがあるらしいので、忙しく働く店員さんを呼び止めて予約を申し出る、が!「1時間半待ち」との答え。このまま入り口でジリジリと待つのはかなわんなあ、と思っていると番号の書いた札を渡して「1時45分くらいに来てください」とのこと。待ち時間は店を離れても構わないようで、指定された時間に申し出ない客は一旦飛ばすものの、後から来てもキャンセル扱いなどにはせずに入れてくれる親切システムになっていた。これはなかなかよかった。通りの店や奥の高台にある神社などを見て回るのにちょうどいい時間になった。ちなみに「待ちきれない」「時間がない」という人は「三澤屋」を諦めさえすれば、登ったところに何軒も「ネギで食う蕎麦屋」ならあるので、そちらで食べれば良いだろう

軽く土産物を物色していると時間になったので再度「三澤屋」へ。さっそく名物の高遠そばとイワナの塩焼きを注文。相方はネギが苦手なのでわしが一人でネギ二刀流。ほどよく出汁の利いたつゆに漬かった蕎麦には大根おろしとたっぷりのかつお節が乗っている。思ったほど麺が長くないのでネギ一本で蕎麦をたぐるのはなかなか難しい。無理にたぐると一口では入りきらない量になってしまうため麺を途中で歯で切ってしまい、次に余計たぐり難くなる悪循環に陥る。が、そのことは置いておいても味は確かにうまい。手打ちの割に太すぎず、歯ごたえや喉ごしも具合のいい麺とツユの味のバランスがかなりハイレベル。蕎麦好きの相方も「久しぶりにおいしいお蕎麦に出会った」と絶賛していた(ただし箸使用のため参考記録

イワナの塩焼きもなかなか。腹の内側に少量の味噌が塗ってあり、これがはらわた周辺の苦味を絶妙に打ち消していた。薄味好きのわしには若干塩っ気が強い感もしたが、全体的には大満足だった