カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の47歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「インベージョン」

日曜日、北上のさくら野百貨店へ。相方が買い物している間「映画観てていいよ」というので時間が合った「インベージョン」を観てきた

インベージョン [Blu-ray]

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以下ネタばれあり
冒頭の雰囲気からサスペンスホラーなのかと思ったらさにあらず、どちらかというとB級SFスリラーのノリ。なんでこんな映画にニコール・キッドマンダニエル・クレイグのような有名どころが出ているのかさっぱり謎

墜落したスペースシャトルの破片に付着した粘菌のような地球外物質。この物質に接触した人々は皆一様に無感情、無機質に変わっていく。精神科医のキャロルとその恋人のベンはこの物質が細菌状の知的生命体であり、強力な感染力を有することを発見する。周囲の人間がどんどんこの細菌に侵され、冷酷非情に変化していく絶望的な状況の中、キャロルもまたこの細菌に感染させられてしまう。細菌はレム睡眠状況になると発症してしまうため、キャロルは息子を救うため、不眠で行動を開始するが、、、といったストーリー

外見は変わらないが、いつのまにか人々が別の生命体に乗っ取られてしまう、というある意味使い古された感すらあるストーリー。映画の「ボディ・スナッチャー」「スピーシーズ」「ゼイリブ」、テレビシリーズの「V(ビジター)」などなど*1。これだけやり尽くされた中身だと、かなりうまく見せる必要があると思うのだが、どうにも筋立てが荒っぽい。原因が細菌ということにしてしまったために、物語のかなり早い段階で「ワクチンさえできれば解決」という終了条件が提示されてしまい、あとはひたすらそれを待つだけ、という展開にしてしまったのが致命的。それがわかっているから、キャロルの必死の逃亡劇もどうも無意味という感がしてしまう。そもそもせっかくワクチンを開発しておきながら、なんであんな危険を冒してまでキャロルを助けに行かなきゃならんのか意味不明。さっさとワクチンばら撒け!と思ってしまった。物語の終了条件が示されているのだから、登場人物はその一点に向かって粛々と行動すべき。そこに如何にして緊張感とドラマを生み出すかこそが作劇の妙というものだろう。派手さを求めてカーアクションを継ぎ足しても仕方あるまい

恐怖感を煽るためなのかもしれないが、閉所閉所へと逃げ込むキャロルのアホさに呆れる。この辺脚本の力不足を感じる。知力を感じさせる逃げ方、解決法が欲しい

吐瀉物による感染方法がものすごく汚らしくてペケ。ワクチンもただ空中散布すればそれで解決って、それはあまりにも安直すぎる。しかも感染者もワクチンで完治すれば、感染中の記憶がなくなるなどご都合主義の極み

結局最終的にこの映画の作者が言いたかったのは「人間が人間らしくあるということはその本性たる暴力性や利己的性格と切り離せない」ということのよう。劇中、感染した男はこのようなことを言う。「新聞やテレビを見たかい?皆が我々と同じになれば、争いもおきず平和になる。何も変わらないじゃないか」と。なんだか聞いたような話だな、と思って考えてみたら、わかった。これって憲法9条原理主義者」と同じ論理だわ。彼らは言うよな。「これ(憲法9条)さえあれば平和になる。経緯はどうあれ、理由はどうあれ、内容と理念が正しければそれでいいじゃないか」と。考えれば考えるほどそっくりだと思うのだが*2

*1:てなこと書いてたら、この映画「ボディ・スナッチャー」のリメイクなんだそーな

*2:追記:藤子・F・不二雄の短編「流血鬼」にも似ている