カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「アニメの殿堂」発言に見る鳩の差別心理

鳩山由紀夫(「鳩ポッポ」改め「鳩左ブレ」)がことあるごとに麻生首相批判の材料にする国立メディア芸術総合センター整備の話。鳩左ブレはわざと正式名称を用いずに「国立マンガ喫茶」だの「アニメの殿堂」だのと呼んで、これが完全な税金の無駄遣いであるかのように言うが、それを聞くたびにサブカルチャーを蔑み、それらを愛するいわゆる「オタク」を揶揄する下品な差別的心理が透けて見えるようで不愉快になる

これまでの発言を見る限り、麻生首相がそれほどマンガに詳しいというイメージは持っていない。あの年代の人にしてはよく読んでいる、という程度の話。「好きな」あるいは「読んだ」として発言中に挙げた作品の数もそれほど多くなく、アニメーションに関してはマンガ以上に詳しくないように思う。しかしサブカルチャーに対する理解があり、産業としての重要性に着目している点は政治家として大きく評価できるとわしは思う

対して鳩の「アニメの殿堂」発言は、麻生氏も言うように「コンテンツ産業を見下したもの」だ。箱物整備の是非はともかくとしても、麻生政権の政策批判あるいは麻生氏個人を中傷するために「マンガ・アニメ好き」に対する「暗い」「キモい」といったネガティブイメージを安易に結びつけて利用している点はいかにも下品とは言えまいか

鳩の言い分を聞いていると国立メディア芸術総合センターは、まるでマンガやアニメをただ展示するだけの施設のように思われるが、文化庁の想定する「メディア芸術」がいかなるものかは毎年開催されているメディア芸術祭の中身を見ればわかる
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/winner.php
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2009/entry/guideline.php
これを見れば「メディア芸術」とは、これまで芸術として分類されてこなかったCGアート、マンガ、アニメーション、ゲームなどの分野を指すことがわかる。しかもそこには高い創造性と芸術性が求められている。センターはそれらの展示のほか、資料収集、保管、公開、提供、調査、研究などを目的としたものとされている。こうした分野の総合的アーカイブが整備されていない状況を考えれば、日本オリジナルの発想や技術のアピール、外国による模倣や著作権侵害に対抗するための資料提供などにも大きな役割を果たすものになると予想される。さらに閲覧施設の整備は、海外からの旅行者にとって魅力ある観光スポットとなる可能性も高い

緊急性に言及して批判するのならまだわかる。内容について議論を深めようというのならそれもわかる。しかしネガティブイメージだけを植えつけるようなやり方は「オタク差別は手軽」という己の下劣な本音を晒すのみだということは言っておこう
ポチッとな