カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

引っ込め!亀

亀井金融担当相:「家族間の殺人事件増加」で経団連を批判 - 毎日jp(毎日新聞)

 亀井静香金融・郵政担当相は5日、東京都内で行われた講演会で、「日本で家族間の殺人事件が増えているのは、(大企業が)日本型経営を捨てて、人間を人間として扱わなくなったからだ」と述べ、日本経団連御手洗冨士夫会長に「そのことに責任を感じなさい」と言ったというエピソードを紹介した。御手洗会長は「私どもの責任ですか」と答えたという。

 会員制情報誌「内外ニュース」主催の講演会で述べた。亀井担当相は御手洗会長との会談時期については明らかにしなかったが、関係者によると、8月の衆院選前とみられる。

 亀井担当相は講演で「昔の大企業は苦しい時に内部留保を取り崩して下請けや孫請けに回した。今はリストラだけをしている」と話し、昨秋以降の経済危機で、派遣契約解除などをした大企業の批判を展開。「(大企業が)小泉改革に便乗して日本型経営を捨てたことが社会をおかしくした。責任を感じなければだめだ」と企業の経営姿勢や経団連を批判した。【井出晋平】

バカじゃねーの?
の一言で片付けられそうな話なのだが、こんな暴言でも「大企業憎し」だけで凝り固まってるおバカさん達にはウケが良いらしい。腹が立ったので反証のための資料を揃えていたら、名無し人の観察日記さんが完璧に亀井の間違いを指摘されていたので、そのまま乗っからせていただくことにした

それでも政治家のつもりか | 名無し人の観察日記 - 楽天ブログ

 別に経団連を批判するなとは言いません。批判すべき所はしても良いでしょうけど、家族間殺人を経団連のせいにする、と言うのは飛躍のしすぎとしか思えませんね。こんな言いがかりを許すなら、何でも経団連のせいに出来ますよ。
 加えて言うなら、この発言の前提となっている「日本で家族間の殺人事件が増えている」と言う亀井氏の主張、これ自体が大間違いです。警察庁のまとめた「平成20年度の犯罪情勢」と言う資料から、殺人事件における被害者と加害者の関係についてまとめた表を抜き出してみます(表は63ページにあります)。

表だけだと見づらいかと思ったので、わかりやすくグラフにしてみたのがこれ

あんまり変わってないね(´・ω・`)y-~~
ついでに言うと、よくマスメディアが垂れ流す「凶悪犯罪が年々増加」って話もっぽいことがわかるね

まずこの資料から言える事としては
・殺人事件の件数自体横ばい状態。顕著に増加も減少もしていない。
・親族間殺人の件数も横ばい状態。顕著に増加も減少もしていない。
 と言う事だと思います。これよりさらに資料を十年以上遡ってみても、家族間殺人の件数は400〜600件の間を行ったり来たりしているのに対し、殺人事件の件数は1500件近くから1100件前後へ減少してきています。
 つまり、家族間殺人の件数は減少していないのに、殺人事件全体の件数は減少してきているので、全殺人件数における家族間殺人の割合は増加しています。しかし、件数が増加していないので、亀井氏の主張はデタラメです。
 前提条件がデタラメである以上、例えば経団連批判である
>「昔の大企業は苦しい時に内部留保を取り崩して下請けや孫請けに回した。今はリストラだけをしている」
>「(大企業が)小泉改革に便乗して日本型経営を捨てたことが社会をおかしくした。責任を感じなければだめだ」
 と言う主張にも、何の意味もありません。と言うか、亀井氏は小泉批判がしたいだけでしょう。別にするのは構いませんけど、批判するならするで、明確かつ正しい根拠を持って来るべき。「家族間殺人が増えている」と言う虚偽の主張を元に経団連や小泉構造改革を批判するのは、ただのキ○ガイ沙汰です。
 と言う事で、今回の結論。 
 元警察官僚のくせに、警察資料をちゃんと読まないで虚偽の主張をする亀井氏は、今すぐ辞職するか、コンクリで頭打って氏ね。

お見事です
ポチッとな