ブタがいた教室
正月休み消化のため無理やりとった休暇の一日は「映画を観る日」に決定。たまたまWOWOWで放送されていた「ブタがいた教室」を観る
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- 発売日: 2009/04/10
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子供たちに焦点を当てて、自主的に考える事、判断する能力の成長を描こうとしたのはわかる。わかるのだが、結果として豚を「食べる」「食べない」の論争がいつの間にか「食肉センターに送る」か否かにすり替わってしまったせいか、逃げたような印象だけが強くなってどうにも腑に落ちない。印象的なエピソードを提供する転校生の女の子や肉屋(?)の息子の設定も消化不良のまま。肉屋(?)のオヤジがせっかくいいこと言うのに、それが全然結末に活きてこないのには歯がゆさを感じてしまった
正直わしは子供たちの青臭い議論そのものがあまり好きになれなかった。劇中妻夫木聡演じる星が「僕は子供たちに残酷なことをしてしまったんじゃないでしょうか?」と吐露するのだが、即座に「まったくその通りだよ」とツッコミを入れてしまった。この授業が子供たちを結論の出ない袋小路の議論に向かわせ、無用な心の傷を負わせてしまったように思えて仕方なかった。もちろん情操教育として家畜の飼育というのは有用だとは思うが、あまり子供の自主性を尊重しすぎると却ってその子供に心的負担を強いる結果になるのではないか?などと真面目に考えこんでしまった
ただし、それらの不愉快さも含めて一気に観られてしまったことは事実。ドキュメンタリー的な手法ながら、ちゃんとエンターテインメントとしては成立している。まあ「面白い」と素直に評せないのは個人的嗜好のせいなので、そこは各々観て判断すべし
ポチッとな