カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

大トリ様バリへ行く(ウブド初日編つづき)

スリーモンキーズカフェでひと休みした後、さらにモンキーフォレスト通りを北上しながらジャーランジャーラン

オサレなブティックや雑貨屋が建ち並び、ウインドウショッピングを楽しもうかと思ったら相方が「足が痛い」と言い出す。どうも宿で履き替えたサンダルがマズかったらしく歩を進めるたびに痛みが走る様子。早めに宿に戻ることにするが、どこからハノマン通りに戻ればいいのかわからないので道なりにひたすら歩く。疲れた顔で歩いていると道端に座り込んでいる男たちがほとんど1メートル進むごとに「Taxi?」としつこく聞いてくる。最初は「No!Taxi」とか答えていたのだが、だんだん面倒くさくなって無視を決め込む。そうこうしているうちにサッカー場にたどり着いた

ここからモンキーフォレスト通りとハノマン通りを結ぶデウィシタ通りを通って宿へ戻ったのだが、このデウィシタ通りはなかなか雰囲気の良い魅力的なお店が並んでいることに後日気づくのだが、このときは疲労のためにそんなものを楽しむ余裕は無し

途中相方は小さい角店でかなりお歳を召したオバちゃんから絆創膏を購入。この際相方は「ここにペタペタ」という究極のボディランゲージを駆使。オバちゃんも超人的理解力で戸棚からサッとバンドエイドを取り出す。2枚で10000rp(130円くらい)という相当に怪しげな価格だったが目的が果たせたので良しとする

ときどきポッカリと穴の開いた危険な歩道をえっちらおっちら進んでようやくお宿に帰着。ここでわしはまったく現地通貨(ルピア)を持っていなかったので両替に行く。ホテルのフロントで両替してもらおうとしたら「今お金がない」というので向かいの観光案内所兼インターネットカフェへ。表を見ると本日のレートは「76」。これは要するに「1円=76rp」ということ。なので1万円を両替すれば76万rpになるはずなのだが、店番のオネエちゃんは「75万だ」と言い張る。わしが「そこに76って書いてあんじゃん」と言うと「あれは見かけのレートでうんたらかんたら」とか言い出したので面倒くさくなってそのまま了承。事前情報によると街の両替商はこの金の受け渡しのときにわざと少額紙幣や旧札を混ぜてごまかす、とのことだったのだが、ここのオネエちゃんは10万rp札と5万rp札の組み合わせでシンプルに渡してきたので拍子抜け。そもそもこのネエちゃんイマイチ仕事にやる気が感じられない。おそらく手の混んだトリックを使うのは面倒もしくはできないので、最初からちょっと少なめに計算することでマージンを稼いでいるのだろう

夜はバリ舞踊を観にいこうかとも思っていたのだが、相方の足の痛みもあるのでおとなしく休むことに。食事もホテル併設のカキアン・ベーカリーでとる。とは言えここは地元でもおいしいと評判のケーキとパンのお店で、ウブドでは珍しくクーラーの効いた店内で食事を楽しむこともできる人気店

わしはポークチョップ、相方はミーゴレンを注文したがどちらもおいしくてボリュームも十分。ある程度観光客向けにアレンジされているのかもしれないが、バリの食事は概ね日本人の口に合う。地元にしてはちょっと高めと思われる価格設定だったがそれでも10万rp(約1300円)を超える程度というのはうれしい

一日目はこれでジ・エンド。9時半ごろには就寝してしまったが、バリは「のんびりするところ」なのでこれもまた良しなのであった

大トリ様バリへ行く(雨のウブド編)

一晩明けて初めて迎えるウブドの朝はなんと雨。バリの8月は乾季にあたり、事前に入手した週間天気予報でもウブドは晴れのはずであったのに夜半から降ったり止んだりのぐずついたお天気。若干気分が沈むが、まあそれでも一時的なものだろうと思い直す

着替えや洗顔などをしていると朝食が届く。カキアンバンガローの朝食はコンチネンタル、アメリカン、カキアンの3種類。ここからさらにフレッシュジュースの種類とコーヒーか紅茶、カキアンの場合はバナナパンケーキかフレンチトースト、アメリカンの場合は卵の調理方法が選べる。部屋の前にテーブルがあり、そこに前日オーダーしたものをキレイに並べておいてくれる

わしはアメリカンで卵はフライド(目玉焼き)、オレンジジュース、紅茶。相方はコンチネンタルでスイカジュースとコーヒーをチョイス。パンは3種類あるが中でもクロワッサンが絶品。日本でもこれだけサクサクしたおいしいクロワッサンにはなかなか出会えないのではなかろうか?相方はスイカジュースに大満足した様子。これで晴れていれば言うこと無しなのだが、まあ贅沢は言うまい

朝食後、ホテルの無料送迎サービスを利用してウブド王宮まで送ってもらう。モンキーフォレスト通りを北上する途中、サッカー場の脇を通る。サッカー場には雨だと言うのにたくさんの子供たちが集まって凧揚げをしていた

帰国後わかったのだが、どうも独立記念日(8月17日)を控えてのイベントの一環だった模様

そこからさらに北上してウブド王宮前で下ろしてもらう。王宮周辺は観光客と地元の人でごったがえし、交通量も多い。例によってタクシーの客引きも多いのだが、わしらが車降りた直後に「Taxiいる?」と聞いてきたのには苦笑してしまった。いるわけねーだろ!

ここから王宮ほど近くのパサール(市場)を見物。2階建ての雑居ビルの軒先や中庭に所狭しと土産物屋、服地屋、お菓子屋、肉屋、八百屋、魚屋などが並ぶ。ここでお土産物などを探すのが目的なのだが、どこのお店も値札は無し。すべての物の価格は店主の言い値と値切り交渉次第で決まる。これがなかなか曲者で、ふと目に留まったビンタンビールのロゴの入ったボトルカバーの値段を聞くと6個セットで10万rpとか言ってくる。物価状況から見てこんなものが1300円もするわけがないので、「No!,too expensive」と答えると電卓を渡してくる。こっちも吹っかけてやるつもりで4万と打つと1万〜5千rp単位でちょっとずつ妥協しだす。そうこうするうちに雨がどんどん強くなってきた。雨宿りしながら値段交渉。笠(not傘)も売っていたので「それはいくらだ?」と聞くとこっちも10万rpなどと言う。お前適当に言ってるだろ?日本じゃ100円ショップでジャンプ傘売ってるってのにそれはいくらなんでも高い。こうなりゃ抱き合わせ交渉というわけで笠とビンタンカバー1つで交渉。目の前で土砂降りの雨が降っているせいか、店の兄ちゃんもかなり強気。12万rpをなんとか8万まで値切って妥結。まだまだ高いと思ったが、この間ずっと雨宿りさせてもらっていたのでサービス料ということで自分を納得させる

相方は相方で魚の形をしたブリキのランタンに目が留まる。悩みに悩んだ挙句この日はパス、、、

、、、したのだが後日結局購入。ま、買い物は悔いを残してはいけまへんからね

この日はわしが傘とビンタンカバー、相方は雨合羽を購入しただけでパサール見物は終了

この後雨宿りを兼ねて、これも事前に相方がチェックしていたカフェ・ロータス

この店は、中庭がお寺の正面になっているという、それは宗教的にどうなのさ?と問いたくなる造り。時間が早かったせいか客はわしらだけ。のんびりとしたティータイムを過ごす(わしはビールタイムだったけど)

雨が小降りになってきたのでカフェ・ロータスを出て、王宮ほど近くにあるプリ・ルキサン美術館へ。ここは緑深い谷を越えたところにある美術館で、控えめな佇まいがなかなか良い。バリの絵画はマハーバーラタやラーマヤーナに題材を採った空想画と人々の素朴な生活を描いたものに大別されるが、その何れもキャンバスの隅々まで非常に微細な書き込みがされていることが特長。美術的価値はよくわからないが、その仕事の細かさには驚かされる

次は今回の旅の個人的メインイベントと言っていい「イブ・オカ」へ向かう。地図に描かれたイブ・オカの場所まで歩いていくと道路脇にいた人が「バビ・グリン?」と聞いてくる。「そうそう、バビ・グリン」と答えると、「あと100メートル。あっち」と言う。どうやら店の場所が違うらしい。促されるままに道を進むが行けども行けどもそれらしき場所がない。途中にあったブディックのおばちゃんに聞くと「そっち」と曲がる方角を指示してくれた

迷った挙句ようやくバビ・グリン(豚の丸焼き混ぜごはん)で有名な「イブ・オカ」にたどり着く。小さな門をくぐって店内(と言っても普通の民家みたいなところ)に入るとすぐさま店員が注文を聞いてくる。持ち帰りしようかとも思ったが雨だったので店の中で食べることに。「バビ・グリン・スペシャル ドゥア(バビグリンスペシャル2つ)」「ビンタンスモール ドゥア(ビンタン小瓶2つ)」と告げて席に着く。ほどなく待望のバビグリンがやってきた

青唐辛子などのスパイスと独特な甘辛のたれを塗った豚の肉や皮、揚げた腸、血の腸詰などが炊いたご飯と一緒になって盛られてくる。これを混ぜて食うのだがスパイシーでメチャメチャうまい。揚げた腸はクリスピー。皮はちょっと硬くて噛み切れなかったし、一瞬「ここはブタちゃんのドコ?」と問いたくなる部位も混じっていたが、そんな細かいことは気にならないほどうまい。地元の人は手で直接食べていて、これがまた実にうまそう。真似をしたかったが手がベタベタになるのもマズイのでスプーンで食う。見た目以上にボリュームもあり、これ一皿でお腹いっぱいになった