ラピュタのセリフに思った
宮崎駿の「天空の城ラピュタ」を再見した。テレビが特番だらけでつまらないので、ただ流して「ながら見」していたのだが、映画の後半、一つのセリフが気になってしまった
ラピュタにたどりついた軍隊が宝物を略奪する様子を見た主人公パズーがこうつぶやく
「ひどいことするなあ」
これを聞いてわしは「これっていかにも日本人的感覚だよなあ」と思ってしまった
このセリフって世界のどこへ行っても通用するんじゃろか?発見した宝物とは言え、冷静な判断を待たずに略奪することを「悪」と考えるのは「日本人的奥ゆかしさの発揮」とは言えないだろうか?世界中のほとんどの人は「所有者のない宝物を取ったところで何が悪いの?」と考えるのではないだろうか?そんな風に思ってしまった
無国籍的世界を描いたアニメ映画の中でも、やはり作り手の文化的感覚はにじみ出てしまうものなのだな、などと思った次第