燃費向上の特効薬?
西日本新聞の記事より
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/43492?c=210
「ニュートラン」と名付けられた装置は、市販のティッシュペーパー箱ほどの大きさで、コンピューターや歯車を内蔵する。AT車のトランクや助手席に取り付ける。
加速後、速度を一定に保つためアクセルペダルから足を離すと、装置と変速機をつなぐワイヤが働き、シフトレバーが自動的にドライブ(D)からニュートラル(N)に入る。Nだと、エンジンと変速機が切り離され、慣性で走るため、Dのみで走行するよりも燃料の消費を抑えられるという。運転者が再加速したりブレーキを踏んだりすれば、自動的にDに切り替わる。AT車なら、すべての車種に取り付けられるとしている。
わしも昔、山道を走行中に給油ランプがついたのでやむなく最寄のガソリンスタンドにたどり着くまでニュートラル走行を多用したことがある。しかし一定の速度を保ちながらニュートラルで車を制御するのは結構難しいので、他人におすすめしたことはない。それにこれだとちょっと危険だと思うのだが
ただ、ある自動車の制御システムメーカーは「停車中にDからNになるシステムは一般的だが走行中になるのは聞いたことがない。走行中にNになるとタイヤに駆動力がかからず、制御できなくなる恐れもある」と安全性の問題点を指摘した。
「制御できなくなる」というのは大げさにしても、減速の際に初動が遅れるのは間違いなく、咄嗟のときの対応に問題が起きるのではないだろうか?そもそもこのシステムだとアクセルペダルから足を離すだけでニュートラルに入るようなので、勾配のきつい道だと本来の制動性能が発揮できなくなる可能性も高い
「毎日車通りの少ないフラットな道しか走りません」という人にはいいかもしれないけど、あまり考えなしにこういうものを導入しちゃうと、後でエライ目に遭っちゃうんじゃないのかねえ?