2リーグ堅持?
1リーグ制へ向けて一気に動くかと見られたプロ野球界だが、阪神野崎社長の「時期尚早」との発言を受けて巨人を除くセリーグ各球団が1リーグ移行反対に回る動きを見せている
まあこの反対行動も結局は経営論理によるものに違いはないのだろうが、対ナベツネ精力の結集は素直に歓迎したい。1リーグ制への流れそのものが、ナベツネ・堤の謀議による出来レースであることが鮮明になってきた今、まずはなし崩し的な流れを食い止めることが先決。そこから実質的な議論に入ればよい
結局突き詰めなければならないのは、プロ野球興行をいかに成り立たせるか、の一点だろう。プロ球団が私企業である以上、経営が立ち行かなければどうしようもない。12球団のまま、全球団が健全な経営体制を維持していく方法があるのか否か?あるいは8ないし10球団に減らさなければならないのか?各々の具体的な道筋を示せなければ意味が無い
2リーグ12球団では経営が立ち行かないところが出てくる、というのが1リーグ派の言い分なのだろうが、では1リーグに移行すれば経営が良化し、球界が活性化する、という根拠を示さなければならない。もちろん12球団を堅持する、というのであればそれなりの運営案を示す必要がある
いずれにしても性急に結論を出せる問題ではないだろう。論議を尽くして活性化のための調整をしていかなければならない。それはプロ野球機構の責務である