カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

ナンセンスな戦力分析

WBCの各チームの戦力分析をあたっていたら、こんな記事を発見
WBC日本代表は大リーグだと地区優勝もできない? 米高級紙が酷評。 | Narinari.com

そんな日本代表が米大リーグに参加したらどうなるのか、米国2位の発行部数を誇る高級紙ウォールストリート・ジャーナルが分析した。メジャーリーガーの辞退者が相次ぐ中でWBC連覇を目指す日本代表は総力を結集しているが、同紙はこのメンバーで大リーグに参加しても地区優勝すらできないと結論づけている。

この記事を執筆した同紙の記者ティム・マーチマン氏は、冒頭から「WBCの問題は、それについて尋ねられても誰も答えられないということだ」とWBCに否定的な見解を示し、同大会で盛り上がる日本代表選手を「非力なスラップヒッターと変化球投手」と酷評。そんな選手たちが活躍するプロ野球を「アレックス・カブレラオリックス)のようなマイナーリーグで大失敗した選手が、ルー・ゲーリックの全盛期と同じ数の本塁打を打てるリーグ」と評するなど、かなり挑発的だ。

続いてマーチマン氏は、データ会社ベースボール・プロスペクタスがはじき出したデータを紹介した。これは、イチロー外野手(マリナーズ)や福留孝介外野手(カブス)らの実績をもとに、独自の方法で日本選手の成績を換算したものだ。

それによると、ダルビッシュ投手と松坂投手の防御率は合わせて3.95で、大リーグでも屈指の投手となった。藤川球児投手(阪神)の活躍も予想しており、投手陣はナ・リーグで6番目に良かったのだとか。また、イチロー外野手と小笠原道大内野手で769得点を挙げるとしている。

さらに、このデータを昨季の地区覇者ドジャースに替えてナ・リーグ西地区へ当てはめると、日本代表の年間成績は84勝78敗。ダイヤモンドバックス(92勝70敗)に次ぐ2位になったという。

昨季のナ・リーグ西地区で勝率5割を超えたのはドジャースダイヤモンドバックスのみで、各地区の覇者が軒並み勝率5割後半〜6割台だったのに対し、ドジャースの勝率は地区覇者最低の.519。また、日本の大リーグ専門誌「月刊スラッガー」による昨季プレーオフの戦力分析でも、ドジャースは下から3番目タイの「B−」評価とされた。つまり、大リーグの下位に当たる地区に参加しても、日本代表は優勝できないことになるのだ。

クダラネエ。この記者は全然野球ってもんがわかっていない

とくにカブレラの日米での成績を引き合いに出して比較するなど愚の骨頂。助っ人外国人マニアのわしに言わせれば、そんな比較はチャンチャラおかしい

メジャーで5年連続20本塁打以上を打ったインカビリアは日本でどうだった?(答え:打率.181本塁打10)、メジャー10年で226本塁打ロブ・ディアー(阪神)は?(答え:打率.151本塁打8)、首位打者4回のビル・マドロック(ロッテ)は?(打率.263)。最近はメジャーで二桁勝ったことのある投手が多数来日しているが、額面どおりの活躍したのはルイス(広島)くらい。「巨人史上最悪の外人」とまで言われたダン・ミセリですら、メジャーでシーズン10勝したことがある。しかもミセリは帰国後見事メジャーに復帰し2年間もプレーしている

逆のパターンだってある。こちらはセシル・フィルダーアルフォンソ・ソリアーノの名を挙げれば十分だろう

無論これらの事例は日米のレベルを比較しようなどという話ではない。要は単純比較などナンセンスという話

メジャーで実績を残した選手が日本で思うように活躍できなかった理由には、年齢や体力的な問題などのほかにメンタルの問題、相性の問題などがあることもわかる。日本から米国に渡った場合もまたしかりだ。逆にメジャーではうまくいかなくとも日本野球にアジャストした選手もいれば、日本で技術や対応能力を磨き、帰っていった選手もいる。ただそれだけのことだ

以前からわしは言っているのだが日米の野球にレベルの高低はない。あるのは幅だけ。メジャー選手のレベルをAからEの5段階に分けると日本のプロ選手のほとんどはBかCに入る、とわしは思っている

メジャーには目ん玉飛び出るほどのスーパープレーヤーが何人かいる一方、一瞬冗談かと思うようなヘタクソも結構いる。さらに米国のマイナーリーグには契約の問題でなかなかメジャーに上がれずくすぶっている選手も多数いる。だからそんなものを数値化したところで意味は無い

決着はWBCでつけようじゃないか。辞退者が多いとは言ってもドミニカやアメリカはメジャーの一流どころだらけ。「怪力長距離砲と剛球投手」だらけのチームが「非力なスラップヒッターと変化球投手」だらけの日本にヒネられなきゃいいがね