八重樫東世界奪取ならず
岩手県北上市出身のプロボクサー八重樫東(あきら)がチャンピオン・イーグル京和(きょうわ)に挑んだWBC世界ミニマム級タイトルマッチは12回判定でイーグルが防衛、八重樫は日本新記録となるキャリア7戦目での世界奪取に失敗した
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試合は第1ラウンドからイーグルの強烈な右が八重樫のアゴを捉えるなど完全なイーグルペース。八重樫も自慢のフットワークを駆使して果敢に挑んだが、第2ラウンド接近戦の際にイーグルのバッティングによりアゴの骨を外す不運に見舞われたことなどもあり、最後まで攻め手を欠いた。正直イーグルは攻守ともに磐石で、アゴのアクシデントが無かったとしても八重樫に付け入るチャンスがあったかどうかは疑問と言わざるを得ない
8ラウンド終了時点の採点公開で八重樫のポイントでの挽回は事実上ほぼ不可能なことがわかっていただけに、アゴのことを考えれば試合を止めた方が良かったような気もする。それでも玉砕覚悟でKOに行くのならまだわかるのだが、歯を食いしばることのできない状況では一発KOの強打を放つことはまず無理。「最後まで戦ったことで得る経験」をとった結果なのかもしれないが、セコンドの判断には少々疑問が残った
現時点での実力差は如何ともし難いものを感じたものの、八重樫のガッツはテレビ画面からでも十分に伝わってきた。試合前後の態度といい清々しいファイターで好感を持った。今後はもう一度しっかりとキャリアを積んでまた世界に挑んで欲しい。がんばれ!アキラ