電車男
土曜日にテレビでやっていたので「ながら」で観る
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2005/12/09
- メディア: DVD
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もともと妄想満載な話なので今さら言うまでもないのだが、あまりにもリアリティが無さ過ぎる。そもそもなんでエルメスが電車男に魅かれるのかまったく理解できない。はっきり言ってしまえば、電車男のキャラクターに魅力がない。外面からはわからない誠実さ実直さとか、愛すべきキャラクターの側面が見えない。あれだとエルメスが「もう一回会ってみたら、結構イケ面だったので一度付き合ってみようかしら」的な尻軽にしか見えない
観ていてちっとも電車男を応援する気持ちになれないのもペケ。秋葉系オタクが嫌われる理由って、他人の嗜好を無視して自分の興味ある話題でしか会話できないコミュニケーション能力の無さとか、清潔さなど対外的配慮の感じられない服装とか、必要以上ににオドオドした態度などが挙げられると思うが、そこを打ち破って自分を変えていく描写がないとただの妄想にしか見えない
人物描写が基本的になってない。というか描写する気もないのかも。ネット住人とのやりとり自体がバーチャルなものだから、人物描写の拒絶(?)もある程度狙いなのかもしれない。しかしやはり人物描写が無ければそこに説得力が生じない。すべてを描けとは言わないが、いくらなんでも観客の想像力に頼りすぎ。妄想の産物であるなら徹底的に突き抜けたバカコメディにする方法もあったと思うが、それも中途半端
所詮はテレビ局の企画物と割り切って観るべし