HERO
WOWOWで放送されたので木村拓哉主演の「HERO」を観た。最近よくあるテレビドラマの映画版なのだが、よくも悪くもテレビドラマの延長。映画にする必要はなかったんじゃないかと思える作品
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/03/08
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主人公のライバルとして登場したはずの敏腕弁護士のキャラも弱い。もっと徹底的に頭の切れる最強の敵でないとならないはずなのに、言い逃れがうまいだけの弁護士ではまったく話が盛り上がらない。おまけに結局は主人公側に迎合してしまい、敵キャラとしての役割すら放棄してしまう始末。すべてが都合よく主人公の思惑どおりに流れていってしまう感が強く、自ら何かを切り開いたという達成感に乏しい
キムタクと松たか子の(ファンにとっては)気になる関係も最後のサービスシーンで大団円ということらしいが、あの小っぱずかしい演出には失笑を禁じえなかった。誰か反対しなかったのかよ
まあ、テレビドラマのファンなら楽しめたのだろうけど。過剰なまでのサービスにすべて「力こぶ」が垣間見えるような造りに正直辟易。よくもこんな客を限定するような作品をわざわざカンヌまで売り込みに行ったものだと思ってしまった