カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

007/カジノ・ロワイヤル

今さらながらにWOWOWで鑑賞

ボンド役はピアース・ブロスナンからバトンタッチしたダニエル・クレイグ。今回の脚本が「ダブルオー」の称号を手にした頃の若きボンドという設定だったための配役交代ということになっているそうだが、正直全然若返った感じはしないw*1。ただ歳の割に重みが無く、少々頭の弱い優男的風貌のブロスナンに比べるとクレイグの方がクールなボンドのイメージには合っているかもしれない

序盤の爆弾男とのチェイスからスピード全開。こんなに身軽なボンドは初めてではなかろうか。これを手始めとして、今回のボンドの設定は完全にこれまでのシリーズを白紙に戻し、新しいシリーズを作っていこうとする意図が感じられる。若さゆえに失敗し、暴走する。感情的になり、女にも本気になってしまう。長期にわたるシリーズもので、マンネリ化打破のためにさまざまなテコ入れを図るのはごく普通のことだが、ここまで真正面から作り上げてきたイメージを覆してしまう大胆さには驚かされた

よく出来たエンターテインメントだとは思うが、もう一度観たいかと言われればそれは微妙。ストーリーはそれほどヒネリもないし、スケール感はイマイチ。従来の007の持つアナクロ感覚と現代テクノロジーをどう融和させていくか、というところは描き込みを減らすことで違和感を解消していたが、単に「逃げた」感も無いではない。まあ、この辺は次回作以降に期待とした方が良いだろう

*1:実際には15歳!も若いらしいが