カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

セックス・アンド・ザ・シティ

こういう作品を観るのはあまりガラではないのだが、実はWOWOWで放送されたテレビシリーズはほとんど全部観ていたわし。きっかけはWOWOWでは珍しくR-15指定番組だったからw。とは言え、その手の番組でないことがわかってからも何となく観続けていた。映画版が作られたことを聞いても金を払ってみるほどの興味はなかったのだが、WOWOWで吹き替え版が放送されたのを機にチェックしてみた

SEX AND THE CITY [THE MOVIE] [Blu-ray]

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テレビシリーズでは30代シングル女性のセキララな生活スタイルと本音を覗き見る感覚が興味を惹いたのだが、この映画版に関しては40代になっても全然大人になれない主人公達の痛々しさだけが抽出されてしまったような気がして、どうにもやりきれなかった

恋と成功を夢見てニューヨークにやってくる若い娘たちの姿を描写して、「私もかつてはそうだった」というモノローグで始まっておきながら、彼女達には「年輪」というものがまったく感じられない。テレビシリーズの頃から、高級靴をはじめとするブランドファッションに異常なまでの執着心を持ち、ヒス持ちで自己中心的なキャリー(主人公)が好きではなかったのだが、映画での彼女は「経験を重ねて成長した大人の女」などではなく、むしろさらにその「痛い女度」を増していて、ちっとも魅力的に感じられなかった

もっと言えば、キャリーが「痛い女」のままなのは致し方ないとして、本来この作品は「自分らしく*1」生きるシングル女性賛歌であり、応援歌であるところが、最も視聴者にアピールするファクターであったはずなのに、映画では「結婚」という名の「幸せな結末」を高らかに謳い上げ、「愛を信じましょう」というどっかの政党のアホ代表みたいwな結論に持っていってしまっている。これだと、画面のオサレな雰囲気に流されて「ステキー」「幸せになってよかったー」*2ってなってしまう一部の人以外、テレビシリーズからのファンの大多数は納得できないのではないだろうか?

納得行かんところだらけのこの映画の中で、最も納得行かなかったのがミランダの告白にキャリーが切れる場面。ミランダが、ビッグが結婚式場にやってこなかったのは、結婚式前夜に感情的になった自分がビッグに向かって「結婚するなんてどうかしてる」と言い放ったからでは?とキャリーに打ち明けるのだが、ここでキャリーは「なぜ今まで言わなかった」「友達に裏切られた」と例の如くヒステリーを起こす。、、、って、そうじゃないだろ?普通ならここはビッグにとって自分との結婚式がどの程度のものであったか?を思い知る場面だろうが。それで派手な結婚式って本当に大事だったのか?ってことに気づかないと。バカなのは許すとしても、その程度のことに気づかない40女なんて誰も惚れないだろ?

まあ、そんな映画でも最後は「どんど晴れ」となるのだから、それはそれで良いのだけど、こんなのをアラフォー女性のバイブルだなんて言われちゃったら、全アラフォー女性に迷惑なんじゃないかと思われて仕方ないのだけどね
ポチッとな

*1:この言葉キライだけど

*2:語尾はだらしなくのばして読むべしw