カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

基金に積まれるって?

土曜日は会社の入社同期との飲み会に出席。昇進祝いやら結婚報告やらメデタイ会になったのだが、それだけでは済まないのが我が同期会。いつものように会社の経営、方針から政治、経済に至るまで話題が広がった

政治の話では、はっきり言って麻生政権擁護派はわし一人。あとのメンツは皆獏とではあるが政権交代を「良いこと」と捉えている様子。わしも穏便にやり過ごそうかと思っていたのだが、現政権の混乱ぶりが話題になっていたとき、一人が特に根拠もなく「それでも麻生よりはマシ」という言葉を口にしたことでわしから激論の口火を切ってしまった

まず16年前の細川政権の失敗から話題を切り出す。同様かそれ以上の失敗を繰り返そうとしている鳩山政権に対し、米国発の金融危機への対応策として政府による大規模財政出動という方針をいち早く打ち出し、世界経済の回復をリードしてきた麻生政権の取り組みについて口を酸っぱくして説明した。「国債を買う人がいなくなったらどうする?」「金利が上がったらどうする?」「金利の支払いだけでも膨大な額になるが?」といった定番の反論をしてきたが、この辺は想定内なのでことごとく論破。「個人消費や企業の投資が増えない現状では政府が支出しなければ景気は後退する一方」「銀行の資金運用先として国債発行は有効」「国債に完済はあり得ないし必要ない」といったごく基本的な理屈は理解してもらえた様子

ところが、話が補正予算の執行停止に及ぶと一人がこんなことを言い出した
「(補正予算は)基金に積まれていることが問題。適切に使われていない

これに対してわしも適切に使用されているかどうか証拠がないので有効な反論ができなかった。「ならば鳩山政権は有効な打開策を示しているのか?」「その視点を掘り下げた報道なんてあったか?」と問いたかったが、論旨のすり替えになってしまうのでそれも避けた

基金については今年5月7日の予算委員会で与謝野財務相が次のように話している

多年度を視野に入れた対策にすべきであるという総理の御指示を踏まえまして、今回の補正予算においては、複数年度をカバーする施策が盛り込まれており、それらの施策を円滑に実施するために基金が設けられているところでございます。

 例えば、国が地方公共団体等の基金の造成に要する経費を助成することについては、その基金造成によって実施される特定の事業が国の政策目的にかなったものであり、第二に、毎年度その特定の事業に対して助成するよりも、特定年度において基金造成に対して助成する方が国の施策の円滑な執行に資するものである場合に限って、その目的及び運用等を精査した上で行っており、対策の規模を単に大きくするためにいろいろやっているわけではありません

非常にわかりやすい。1)基金造成によって実施される事業が政策目的に合致しているもの、2)複数年度にわたって実施される事業の中で、一度に助成した方が円滑に執行できるもの、を対象にしていると

そうであるならば、やはりその執行状況を精査した上でないと「基金に積まれていること」自体が問題とは言い切れない。それを「問題」と断言するのは、「基金はムダ」という先入観で語っているに過ぎない。無論「全部有効に使われている」とも言い切れないが

しかしそれでもわしは言いたい。麻生政権は誕生直後から矢継ぎ早に対策を打ち出し実行に移したが、鳩山政権は未だ何もしていない。この差は限りなく大きい
ポチッとな