カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

「美味しんぼ」は美味の看板を下ろせ

原発取材後に原因不明の鼻血描写 人気漫画「美味しんぼ」に批判相次ぐ

 小学館の漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の5月12、19日合併号(4月28日発売)に掲載された人気漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面が描かれ、「風評被害を助長する内容ではないか」などとする批判が相次いでいることが分かった。

 編集部は「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図はありません」などとするコメントを同誌のサイトで発表した。

 掲載されたストーリーは、主人公の新聞記者らが同原発の取材後に鼻血を出したり疲労感に見舞われたりする描写の後、井戸川克隆・前福島県双葉町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と明かすという設定。

 一方で、主人公を診察した医師は「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と話す場面もある。

 同編集部は「鼻血や疲労感は綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載した。取材先や作者の実体験について、医師に見解を問う展開となっている」とした上で、これまでの連載では、検査で安全と証明されている食材を無理解で買わない風評被害を批判してきたと説明している。

金払うのはまっぴら御免なのでコンビニでスピリッツを立ち読みしてきた

編集部は「鼻血や疲労が放射線の影響によるものと断定する意図は無い」などと言っているが、完全に誘導する意図はある。それも非常に悪質な手法で

作中で主人公たちが福島第一原発敷地内に取材に行き、3号機の前でその被曝量を毎時1680マイクロシーベルトと聞き、一同は「途方も無い数値」と驚くのだが、この書き方がもう完全に悪意ある誘導。1680マイクロシーベルト=1.68ミリシーベルトなのだが、大きな数値を印象づける意図が見え見え。しかも彼らがそこにいた時間は数秒間に過ぎないので実際の被曝量はそれよりはるかに少ない(それ自体フィクションなのはさておき)。おそらくCTスキャン被曝量の方が多いくらいのもの。こんなもので被曝由来の鼻血が出るくらいなら、国際線の客室乗務員は1、2年勤めれば確実に死に至ることだろう

作中で山岡の鼻血を診察した医師が「福島の放射線とこの鼻血を関連付ける医学的知見はありません」と話す場面をまるでアリバイ作りのように挿入しているが、その後雄山も鼻血が出たことを話し、他の同行者にも疲労感などの症状が、と畳み掛ける。そして最後に元双葉町長が登場し、自分も鼻血が出ると告白した後「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と話し、一同愕然として終わる。これが印象操作でなくて何なのか。「あるけど言わないだけ」という手法が、戦時犯罪や慰安婦証言の手口にそっくりだと思うのはアタクシだけではあるまい

いずれ「美味しんぼ」はもう美味なるものについて描くつもりは無いのだろう。そろそろ「美味」の看板を下ろして、「世界」か「週刊金曜日」にでも移籍することをオススメする