カメラと映画と日本が好き

平成27年6月にはてなダイアリーから引っ越し。岩手県在住の49歳会社員。某マスコミに近いところ勤務。家族:相方&息子 祖国の未来を憂い、特定アジアと国内の反日分子を叩くことに燃えつつ、のほほんと写真を撮ったり映画を観たりするのを趣味とする男の日々。平成26年に突如としてランニングをはじめ、現在ドハマり中

オスプレイは「危険」なのか?

朝日新聞デジタル:オスプレイ事故、5年で58件 米軍資料で判明

 沖縄への配備が予定される米軍の新型輸送機オスプレイに関連する事故が、量産決定後の2006〜11年の5年間に58件起きていたことが米軍の資料で分かった。防衛省は地元自治体に過去の重大事故については説明していたが、全体の件数は明らかにしていなかった。オスプレイは23日にも岩国基地山口県岩国市)に陸揚げされる予定で、沖縄県は政府に詳細な説明を求める方針だ。

先週センセーショナルに報じられたこの記事だが、まず見出しが非常に誘導的。「5年で58件」とする事故件数はあくまで「オスプレイに関連するものすべて」であって、日本に配備される海兵隊仕様のMV-22関連の事故はうち30件でしかなく、しかもその3分の2以上は被害総額が50万ドルにも満たない軽微なものに過ぎない

アメリカではとっくに運用がはじまっているので飛行関連の膨大なデータが既に存在する。それによればMV-22の飛行時間10万時間あたりの事故数は1.93。これは普天間基地に配備され2004年に沖縄国際大学内に墜落したCH-53Dシースタリオンの4.51、その改良型で既配備済のCH-53Eスーパースタリオンの2.35、米海兵隊所属の航空機全体の平均2.45のどの数字と比べても低いものになっている

事故の絶対数を問題視するにしても、アメリカと日本国内の基地とでは配備数がまったく異なることも考慮に入れなければなるまい

「危険だ!」と煽り立てる割にこの程度の比較すらしないのは新聞記者として誠実な態度とはとても言えまい。ましてオスプレイの配備には基地周辺住宅地での騒音問題も絡んでおり、事故率のデータと併せれば旧型ヘリを配備しつづけるメリットはどこにもないことなど明々白々だ。いつもの朝日の手と言ってしまえばそれまでだが、実に姑息で拙劣なやり方で腹が立つ

もっともこれについてはテレビも同様。よくニュース番組でオスプレイがバランスを崩して墜落する映像が流れるが、あんなのは90年代のテスト段階の映像ばかり。それに「オスプレイは近年もたびたび事故を起こしている」などというナレーションを被せるのだから、何をかいわんやだ