いわて銀河withエア柴又2017 その1
前夜〜スタートまで
前日土曜、同じ会社の出場者と夕食をとった後ホテルへと戻り、ここのところ毎週観ているNHKの「みをつくし料理帖」を観て7時過ぎに就寝。なかなか寝付けず、ときどき目を覚ましてはTwitterを覗いたりしながら過ごし、ようやく寝入ったと思うが早いかiPhoneのアラームで飛び起きた。時刻は午前0時55分。睡眠時間は正味5時間行くか行かないかくらい
すぐに浴槽に熱いお湯をはり、足を熱い湯につけて毛細血管を開く作業。風呂から出て、パック餅を前日参加賞でもらったどん兵衛天ぷらうどんのカップに突っ込み、さらにお湯をかけて5分
朝食はこのカップうどんと餅5個。炭水化物と塩分ミネラルが同時に補給できる一石二鳥メニュー。あとはスタートまでアクアソリタをちびりちびり飲む
次に天気予報をチェック。いわて銀河のコースは北上市、花巻市、西和賀町、雫石町の4市町を通るのだが、それぞれが結構広く、山で隔てられていたりするので、同じ岩手内陸部とはいえ少しずつ天気が違ってくる。この日の予報は北上市はほぼ一日中曇りだが、西和賀町は午前11時頃から雨。気温は最高でも20度に達しないという予報
これは難しい。窓の外を見ると星が見えるのでこの時点で北上市は晴れている。気温はおそらく12度くらい。晴れれば気温的には絶好となろうが、予報通りの気温に加えて雨となると、肌やウェアについた水滴で体温を奪われる心配が出てくる
そこで擦れ対策として持ってきていたワセリンを雨対策としても活用することに。まずは擦れ対策として脇、乳首、股間などなどに塗り、次に雨対策として腕、足全体、腹などに塗りこんだ。こうしておけば肌に水滴がついても、すぐに弾いてくれるはず
最後に66.5km地点のレストステーション行きドロップバッグとゴール直行の分に荷物を振り分けて準備完了
午前2時半にホテルをチェックアウトして北上駅前のシャトルバス乗り場へと向かった。が、本来バスと乗り込み待ちの列ができているはずの場所にはバスもランナーの姿もなく、係員と思しき人が二人いるだけ
一瞬「???」となったが、どうも駅前の通りの方へ行け、という話。このときは「あー、そういえば大会のパンフレットとかちゃんと観なかったなー」くらいにしか思ってなかったのだが、どうやら急遽場所を移動したらしかった
バスはランナーを満載して出発。アタクシは補助席に陣取らせてもらった
バスから降りて競技場の明かりを目にすると、いよいよ気分が高まってくる。来たよ来た来た。今年もやって来ましたよ
中にはこれから100kmの長い旅に出る◯ンタイの群れ。いやいや、自分もその一人なんだけどさ
ウェアはしっかり準備してきたので、あとは装備品の最終チェック。スタート1時間前の3時にクエン酸を飲み、さらに3時半の直前にガスター10を1錠
66.5kmのレストステーション行きドロップバッグを預けて準備完了
ウェアは「激沈上等」座右の銘Tシャツ。ウルトラマラソンは遅かれ早かれ「激沈」するもの。どうせ激沈するなら、その覚悟を示すこのTシャツはピッタリだろう、ということでチョイスした
シャツの下には汗冷え対策のためにPhoenixのトランスファー、さらに雨対策としてアームカバー、ビニールのゴミ袋カッパを着込んだ。タイツは最初から履く気がなかったので持ってこなかった
スタート位置への整列のためトラックに向かう直前、顔マラソンTシャツの見覚えのある方を発見。すぐにノムラさん(@cap_tsubasa)だ!とわかったので声をかける。がっちり握手を交わしたあとノムラさんに「今日の目標タイムは?」と聞かれ、一瞬答えに窮する
全然考えてなかった(-。-;
今回考えていたのはケガなくゴールまで辿り着くことだけ。ペースはある程度考えていたが、それもタイムのためというより、脚を最後まで残すためのもの
コンマ数秒考えて結局「今回は完走だけですよ」と正直に答えた。いや、ま、今回も何も前回もなんだけどさw
競技場のトラックに出て、まずは会社の人たちと記念撮影
スタートの列に並ぼうと移動を始めた時、不意に前日見た息子の連絡帳のことを思い出した
2日前アタクシの誕生日に焼肉を食べに行ったことを息子が学校で担任の先生に報告したらしく、先生から誕生祝いのオコトバが。あ、どうもありがとうございます、、、って
ちょw息子よいったい何余計なこと話してんねん!ww
なんか妙なプレッシャーががが
スタート時間が刻々と迫る中、空が白んできた。心配された雨も上がり、晴れ間が覗いている
ふと足元を見る。これはウルトラマラソンだけかもしれないが、ホカオネオネのシューズを履いている人がものすごく増えた感じ。写真の奥にはワラーチが見えるが、このテの素足派も多かった。正直理解不能だけどw
スタート〜10kmまで
ランナー観察をしているうちにあっという間にスタート時間。主催者の挨拶が終わり、カウントダウンとともにスタートの号砲が鳴る。去年に比べるとかなり前めに並んでしまったが、スタートダッシュするようなこともなく、ゆったりと走り出した
すぐに前に詰まるが、焦らずフォームを保って流れのままに走る。ピッチはきわめてゆっくり。ここからの長丁場で脚が保つように、力を抜いてソフトな着地を心がける
トラックをぐるりと一周して陸上競技場の外へ出ると、そこには朝早くから駆けつけた応援の方々がいっぱい。もちろん自分に対する応援などではないが、応えるように手をあげたり、あいさつをしたりしながら走り抜ける
最初の2kmほどは会社のK先輩のすぐ後ろを走る。フルマラソン3時間40分台の記録を持ち、いわて銀河100kmも3回完走しているK先輩は、背筋の伸びたキレイなフォームで走っている。これは参考にしようと走りながらジッと観察していると、全体の動きの中で、右脚の運びだけが少々ぎこちなく見えることに気がついた
思わず「Kさん、もしかして右の動き固くないですか?」と聞くと、「え?わかるのか?どうも調子よくないんだよなー」との答え。やっぱり、、、。どうもハムストリングスに不安を抱えている模様。ペースが上がらないKさんを抜いて、周りの流れに乗りながら前へ出た
公園内をぐるぐると走り、3kmほどでコースは公道へと移った
コースの先の空には晴れ間が見えるが、頭上には黒い雲。雨は上がっている。しかし寒くはないものの風が吹いていたので、体温を奪われないようにゴミ袋カッパは着たまま進んだ
5kmほどで最初のエイド。さすがにここはスルーしようかと思ったが、首筋に手をやると思ったよりも発汗がある。涼しい日のレースではついつい給水を怠って脱水に陥る選手がいる、というどこかで聞いた話を思い出し、水とスポーツドリンクを一杯ずつ取った
エイドを過ぎるとだいぶランナーがばらけて走りやすくなった。でも左側一車線を使うのがルールのはずなんだけど(-。-;
序盤、近くを走っていたバカ殿様メイクの人はちゃんと左側キープ。この人86kmのエイドでも会ったので、たぶんアタクシの直後くらいにゴールしてるはず
この後はしばらく単調な農道が続く。去年もそうだったが、早くも飽きてきたw
ほどなく10km到達
時計を見ると通過タイムは1時間3分くらい。想定より少々速い。当初はもう少し温存して後半の下りに脚を残す計画だったのだが、なにせ今日の天候は先が読めない。雨はなく、涼しく走りやすい今のうちはこのペースを保ち、行けるだけ行ってしまおうと作戦を変更した
つづきます
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